2013年5月4日土曜日

宇宙人の設定とフェルミのパラドックス

オリジナル素材のページを更新。以前公開していた背景素材を再アップロード。
それからバラバラにメモしたSFのアイディアを整理。


宇宙人(地球外知的生命体)の設定で重要なことは、フェルミのパラドックスとどう向き合うかだと思う。
このパラドックスについては「広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス」という本に詳しく書かれている。


「どのように接触するか?」言い換えれば「どうやって地球人が宇宙人を発見するか?」、そして「なぜ今まで出会わなかったのか?」の設定が宇宙人にリアリティを出す鍵だと思う。
姿形のデザインや文化面の詳細な設定を作っても、このポイントがないとオカルトやファンタジーになってしまう。

自分にとって、SFに触れてワクワクする理由は「実現する可能性」がどこかにあるからであって、空想であることを知った上で楽しむファンタジーとはできれば区別したい。

宇宙人がいるとしたら、どこにいるのか?なぜ地球人と接触した証拠がないのか?
現実では今まで宇宙人や地球外文明と呼べるものが科学的に発見されていないからこそ、ファーストコンタクト(最初の発見と接触)の方法や理由をしっかり考える必要がある。

侵略や調査、宇宙船の不時着などで地球に来たと設定しても、「どうしてこれまでは来なかったのか」が設定されていないとパラドックスは回避できない。すると一発ネタで終わってしまう。

「宇宙人は本当に存在していて、いつか地球人と出会う可能性がある」
そう感じさせる作品にするためには、フェルミのパラドックスを解決するような答えが必要になる。
少なくともSFとしては、現実が抱える矛盾に対抗するアイディアがないと後世に残る作品にはならないだろう。


自分が今考えているストーリーには宇宙人が主人公として登場する。
その主人公はパラドックスを解決する答えを見つけ、リアリティのある宇宙人像を作り出してくれると思う。
そして人々に希望や感動を与え、未知のものへの興味と強い好奇心を持ち情熱的に行動する……
そんなパワフルな活躍をさせていきたい。

 

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